2011年 10月 14日
なぜこの場か... |
いま、近江の神仏像展が3か所合同で開催されていて、MIHOMUSEUMさんからチケットも頂いていたので、両親を連れて行ってきました。
私に出来る数少ない親孝行。
むかし英国ロンドンに3ヶ月ほどいた時に、単身でしたし孤独で・・・まるで違う環境に疲れ果てたころ、大英博物館で出会った鎌倉の仏像に涙した時から、仏像さんに興味をもち出したのだと思います。
遠い西洋の地で、はじめて仏様に助けていただいた気がしました。
今回の展示の仏様のひとつひとつに時間を忘れ、幸せな気持ちになってきました。
1000年以上も前の仏像さんの存在、表情、そして細かいディテール、鑿の彫りのひとつひとつに思いをめぐらせる。
とても良い時間でした。
夏、大阪での個展中、いつも来ていただいているお客さんにこんなこと言われたんです。
「なぜ近江にいるか。必ずご先祖さんと何かの繋がりがあり、そこいるんだと思いますよ。」
両親の先祖は九州、淡路島そして岐阜・・家系図があるほど立派な家柄でもなく・・・
しかしもっとさかのぼっていけばどこかで近江にも繋がっているかもしれないですね。
この工房周辺の地は、渡来人が移り住んだ地、仏教が伝来し広まったた地でもあります。
遠い先祖は大陸から渡ってきたのかな・・・
いろいろ考えをめぐらせるのもワクワクします。
今この地にいて、こうやって活動できている事・・・いまいちど考えてみる良い機会かと思います。
by azz-yuki
| 2011-10-14 10:19
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